TOEXの営業には「PA(ピーエー)」と呼ばれる設計事務所様を担当する専任の営業がいます。
PAとは、Planning Assistantの略。「お客様の設計をお手伝いできれば」という意味合いが込められています。
今回の連載では、PAの活動をより多くの方に知っていただこうと、全国にいるPA営業にスポットを当て、仕事への想いや担当した現場のエピソードなどを紹介します。
今回は東京担当の東田弘文です。
PAとは、Planning Assistantの略。「お客様の設計をお手伝いできれば」という意味合いが込められています。
今回の連載では、PAの活動をより多くの方に知っていただこうと、全国にいるPA営業にスポットを当て、仕事への想いや担当した現場のエピソードなどを紹介します。
今回は東京担当の東田弘文です。

大阪時代、琵琶湖にて。
ブラックバスをよく釣りました
ブラックバスをよく釣りました

1964年生まれ。1990年入社。
趣味の釣りを始めたのは、お客様が教えてくださったことから。渓流でエサ釣りをしています。ヤマメなどが収穫できるので、釣った後の魚の味も楽しみのひとつです。最近ご無沙汰でしたが、7月に久しぶりに釣りに出掛けました。
趣味の釣りを始めたのは、お客様が教えてくださったことから。渓流でエサ釣りをしています。ヤマメなどが収穫できるので、釣った後の魚の味も楽しみのひとつです。最近ご無沙汰でしたが、7月に久しぶりに釣りに出掛けました。




淀川(大阪)に設けられた柵。波をモチーフにした1.3kmの曲線が水辺を演出

雨によって柵が隠れてしまうほど、水位が上がる


城北川の柵の色はオリジナル。ブルーメタリックが空間を明るくしている


大阪富田林の農林公園の正面入口の門扉。エクステリアは施設の顔を飾る
お客様と現場を作り上げる達成感
PAとして日頃、設計事務所やコンサルティング会社など、建築土木関係のお客様へ営業してまわっています。設計段階でTOEXの商品を採用していただくことを目的とした役割を担っています。設計全般ではありませんが、エクステリアに関する設計の専門知識を持っていますので、現場に応じた収まりや、設計の段階で困っていることなど、問題点に対して相談にのり、お客様をサポートできるよう心掛けています。親切な対応、スピードなどを重視してお客様に接することで、TOEXの仕事を認めていただけると思っています。
環境エクステリアの仕事は、主に公共スペースであるため、多様な現場に合わせて、その場に最適な商品を納めていく柔軟性が求められます。そうして現場といろいろなやり取りをして仕事を終えたときには、お客様と一緒に同じ現場をつくり上げたという達成感から、信頼が生まれ、次の仕事につながっていくことが多々あります。設計の期間は1年から2年と比較的長期間に及ぶため、一人のお客様から次から次へと仕事が舞い込むという訳にはいきませんが、私が担当した現場の半数近くのお客様にリピーターになっていただいています。
設計営業の難しさを言えば、コストに関することでしょうか。お客様は、自分の考えを形にしたいと思っていらっしゃるので、色々な要望が出てきます。それに応えていくと、どうしても規格商品では対応できず特注品になっていくため、コストがかさんでいきます。規格商品については図面や構造関係の資料を用意する程度で済むのですが、特注品を望まれた時には、要望を実現しながらも、コストは上がらないように考慮していかなくてはなりません。
仕事はドラマ。難しい現場ほど印象深い
入社してすぐ大阪勤務になり14年間過ごしました。その頃は、大きな公共事業が多くドラマチックな出来事が結構ありましたね。
1997年に開催された大阪国体では、会場になる淀川水系河川事業があり、ボート競技場にあたる国土交通省(旧建設省)の前の河川沿いに柵を設けることになったのです。淀川は一級河川の大きな川で、階段状の親水護岸で水辺に下りていけるのですが、こどもや車椅子の方が不可抗力で落ちてしまったら危険だというのが設置の理由でした。
普段はそれほどの水位ではないのですが、雨が降ると上流にあるダムから水が放流し、それが一気に海に流れ込まないよう途中で堰き止めるため水位が2mくらい、ぐっと上がってしまいます。すると従来の柵は流されてしまうことが度々ありました。そういった状況に耐える強度を持ちながら、抵抗が少なく、かつ重厚である柵が求められました。
予算があったこともあり、お客様のイメージ通りにできあがったのが、1.3qに及ぶ波形の柵です。意匠はお客様がデザインされましたが、上部の手すり部分が円のままでは平凡なので、楕円形にするよう提案しました。楕円にすることで水の抵抗も少なくなります。
普段はそれほどの水位ではないのですが、雨が降ると上流にあるダムから水が放流し、それが一気に海に流れ込まないよう途中で堰き止めるため水位が2mくらい、ぐっと上がってしまいます。すると従来の柵は流されてしまうことが度々ありました。そういった状況に耐える強度を持ちながら、抵抗が少なく、かつ重厚である柵が求められました。
予算があったこともあり、お客様のイメージ通りにできあがったのが、1.3qに及ぶ波形の柵です。意匠はお客様がデザインされましたが、上部の手すり部分が円のままでは平凡なので、楕円形にするよう提案しました。楕円にすることで水の抵抗も少なくなります。
城北川(大阪市)の柵は、5社が参加したコンペで残ることができた現場です。高速道路下の広場で、脇には川が流れる暗い空間を明るい雰囲気になるような柵を取り付けようということになりました。規格商品の色はだいたい形材によって決まっていて、アルミならブラウンやシルバーなどの落ち着いたものになっています。そこで斬新なカラーが用いられる自動車から発想を得て、色を調合しオリジナルなブルーメタリックをつくり塗装しました。ただ、この現場は2qの柵を取り付ける話で、模型をつくって張り切って進めていたら、蓋を開けてみると130mだったというおちがあります。
頭の中はエクステリアでいっぱい
エクステリアは施設の一部分ではあるけれど、正面入口の門扉やフェンスなど、その現場の顔を飾ることも多いですよね。だからか、PAの仕事は現場全てに関わった気分が味わえる楽しさがあります。
プライベートでも仕事寄りになることが多く、結婚する前の妻とのデートはいつも担当した現場でした。公園などが多いのでロケーションとしてはいいのですが、現場に着くなり「ちょっと待ってて」と一人で納めた商品のチェックに行ってネジを締め直したりして、呆れられていました。
今でも新しいスポットを見てまわったり、駅のホームを見上げて「鉄骨は何でできているかな?」なんて考えたり、常に仕事目線ですね。
プライベートでも仕事寄りになることが多く、結婚する前の妻とのデートはいつも担当した現場でした。公園などが多いのでロケーションとしてはいいのですが、現場に着くなり「ちょっと待ってて」と一人で納めた商品のチェックに行ってネジを締め直したりして、呆れられていました。
今でも新しいスポットを見てまわったり、駅のホームを見上げて「鉄骨は何でできているかな?」なんて考えたり、常に仕事目線ですね。
PAならではの視点を活かして
TOEXの商品は、公共事業向けに強度を重視して作られています。しかし、建築の現場では意匠性を高める傾向が多々あり、お客様はエクステリアにもそれを求めています。設計事務所をまわる設計営業であるPAという立場から、現場のニーズを拾い上げ、商品開発へ活かす橋渡しの役割も今後は果たしていきたいです。お客様とのつながりから生まれたアイデアが、いつか商品という形になって、街の風景を創れたら、PA冥利に尽きるなぁと思っています。

